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宝石研磨の世界

タイのバンコクで宝石研磨工場、宝石鑑別教室を経営してます。

バンコク宝石仕入れ情報 マンモスの牙

バンコク宝石仕入れ事情 マンモスの牙

雑貨仕入れのメッカと呼ばれるサンデーマーケットでロシア人が1小間のブースを開いており、マンモスの牙を販売していました。
Manmoss.jpg

マンモスの牙はハンコの材料やアクセサリーの材料としてネット販売上ではよく見かけます。象牙がワシントン条約で輸入制限があるので、代用商材としてロシアのシベリアの凍土より発掘されたマンモスの牙が使われているようです。バンコクではこのロシア人ブース以外で販売されているのを見たことがありませんでしたので、NOBUジュエリースクールの学校教材用と卸向けのサンプル作成用に少量購入してみました。

宝石研磨の加工時に大変割れやすく、乾燥したマンオスの牙は研磨の大変難しいようです。もっとも少量のみの購入のため、研磨テクニックの研究やノウハウの蓄積までは出来ませんでしたが、これから追々研究してゆくつもりです。

マンモスの牙と象牙の鑑別方法は簡単で、象牙やマンモスの牙にはエンジンターニング又はロゼット模様とよばれる独特の菱形模様があり、この交差する角度がマンモスの牙の方が象牙に比べ鋭角であると言われています。
mannmoss2.jpg
エンジンターニングと呼ばれる交差模様

この交差模様は象牙と模造品との鑑別にも役立ちます。プッラステックや練り物と呼ばれる商品には1方向の模様のみ見られるものがありますが、交差している模様は存在しないと言われています。

しかし、荒目の紙やすりで交差するように傷つけたり、プレスで交差模様を付ける事も可能なため、確実性のある鑑別方法とは言えません。特に中国製の模造品で根付や置物関連には本物と混同してしまうような精巧なニセモノがあるので十分な注意が必要です。

信頼のおける取引先から購入するか、スポット法を使った屈折計の検査で買い付け失敗のリスクを軽減する必要があります。

タイでは戦場にかける橋で有名なカンチャナブリのお土産屋さんで、ニセモノの模造象牙をよく見かけます。カンチャナブリのお土産屋さんでは6000円で販売されていました。値引き交渉を始めると1分以内に半額で提示され、最終的には1000円~2000円程度まで値段が下がるようです。

ちなみにこのニセモノの模造品は中国製で、100円~500円程度で広州市場で販売されていますが、皮肉なことに、カンチャナブリのお土産屋さんで模造品を一番多く購入するお得意さんは中国人観光客だそうです。ここでは、第二次世界大戦時代の日本軍の軍票や当時の100円硬貨等も販売されていますが、これらも全てニセモノです。


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  1. 2012/05/31(木) 11:46:33|
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