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宝石研磨の世界

タイのバンコクで宝石研磨工場、宝石鑑別教室を経営してます。

秘書ゴットの退職

バンコク日常の出来事、、、秘書ゴットの退職

2013年3月13日、秘書のゴットが突然に退職しました。
3月12日(火曜日)夕方4時頃に気分が悪いとの理由で早退し、5時頃に家内のフォンに即日退職の電話をしてきました。

退職する気配すら感じなかった私は、彼女の退職の理由は家庭問題か個人的な問題であろうと思っていました。
しかし、彼女の退職理由は「単に会社を辞めたくなった、、」の理由だそうです。

彼女はタイ人にしては珍しくお金を安心して任せることが出来き、責任感も非常に強い優秀な秘書でした。彼女が面接に来たときは、スーツを着て、履歴書と職務経歴書、卒業証明書を持参して私を感動させましたが、タイではこの様な女性は意外と珍しいのです。

もっとも、大手会社の事務職と当社のような町工場では職種が違いすぎるので、大卒女性が面接に行くような大手の会社では履歴書や卒業証明書の持参は必須です。一方で、当社の様な町工場では履歴書を持って面接にくる者は皆無に等しく、大卒の社員を採用する事もありません。

私は常日頃、彼女を優秀な秘書であると友人に自慢しており、仕事や待遇面に関しても優遇しておりました。日本人的な実直さを持った秘書で、希少な人材と思って接してきましたので、彼女が何も言わずに突然退職した事に驚きと大きな失望感がありました。なぜ事前に私に直接退職希望を出さなかったのか、、、何か不満があれば、なぜ相談してくれなかったのか、、、

一般的に、1か月前に退職届を出して辞めるタイ人は稀です。
以前タイの職人募集の難しさのエントリーで突然に退職する従業員の話を紹介しましたが、過去の当社従業員の大半は何も言わずに即日退社していき、1か月前に退職の申請をして辞めていった従業員は過去に2名しかいません。この2名の誠実さと爽やかな引き際に感動した私は、嬉しさのあまり、この2名に特別ボーナスを出したほどです。

日本では「飛ぶ鳥跡を濁さず」と言うことわざがあり、円満退社をする事に美学があります。しかし、タイではこの様な感覚はなく、学生のアルバイト感覚で退職していく従業員が多いのが実情です。

タイの労働基本法によると、解雇の場合は会社側は退職金を最低3か月以上、勤続年数によっては最高9か月支払わなければなりません。しかし、自主退社の場合は退職金の制度はなく、当月の給料のみの支給になります。

突然に退社を繰り返されると、日常業務に支障をきたすので、この対応策として退職金積み立て制度を採用する会社も多いです。この制度は毎月の給料から少しずつ一定額を天引きして積み立てる制度で、1か月前に退職の申請をしないと積立金を貰えない制度です。

当社の場合、従業員は毎月500バーツを給料から天引きし、20か月の積み立て(1万バーツ)を従業員名義の銀行通帳で積み立てさせます。銀行通帳は会社が保管し、退職の1か月前に辞表を提出すると積立金が受領でき、突然退職すると没収される制度です。この制度は合法で、多くのタイ人企業が採用しています。3か月の試用期間終了後の雇用契約を結ぶときに、積立制度のサインもします。

当社も2012年よりこの制度を採用しました。
ボーナス受領後の2012年の仕事始めに従業員の多くが退職する事件があり(2012年を振り返ってのエントリーで紹介)、業務に甚大な影響が出たため、知人のタイ人社長からこの積立制度の対応策を教えてもらいました。

私自身の気持ちとしては、こんな対応策を講じたくありません。
従業員とは良い関係を築き、その家族が幸福になるような会社になるよう努力する、そんな崇高な思想を持ち続けたいと常に考えています。

しかし、現実には無責任に退職する社員も多く、経営者としての私の未熟さを痛感させられます。
どれほど崇高な思想を持ってをしていても、中身が伴なわなければただの稚拙な経営者なのでしょう。

私自身がもっと金儲けが上手く、戦略に長けた優秀な経営者になり、従業員にとって辞めたくないような会社に成長させなければならないのだと思います。

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  1. 2013/03/20(水) 18:02:59|
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