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宝石研磨の世界

タイのバンコクで宝石研磨工場、宝石鑑別教室を経営してます。

宝石研磨加工について、、バンコクの加工依頼の仕方と一般消費者からの問い合わせ

宝石研磨加工について、、バンコクの加工依頼方法の仕方と一般消費者からの問い合わせ

一般消費者(エンドユーザー)から宝石研磨加工について、弊社にメールで直接問い合わせが頻繁にあります。
インターネットの普及により、消費者と原産地との距離が縮まり、詳しい現地情報も簡単に得られる現在では、エンドユーザーが気軽にバンコクに来て、宝石買い付けや加工依頼をするケースが今後も増えるのでしょう。これは避けられない時代の流れなでしょう。

弊社はエンドユーザーからの加工依頼は一切受け付けておりません
弊社は卸業社専門の下請け工場です。

弊社はバンコクで宝石研磨の加工をする会社で、顧客は御徒町や山梨県甲府市の宝石卸業社様やメーカー様です。下請け工場である以上、顧客の利益を守る為に、加工賃等の情報を一切漏らさない事にしています。これは私の持論ですが、エンドユーザーは小売店で購入すべきであり、小売店にはエンドユーザー向けの上質なサービスとノウハウがあります。エンドユーザーがバンコク等の海外業者に直接依頼するのは発注の数量的にも資格がなく、ビジネスのリスクも多大なためお勧めできません。

小売店やメーカー様からのお問い合わせは丁寧に対応させて頂いております。
弊社はお客様の守秘義務や約束事はしかっかり守り、品質や納期管理に定評がある工場です。
価格もバンコクの相場でご案内しています。
小ロット多品目の受注や細かい対応もしっかりやっています。
メレー材料物や半貴石の特殊カットを得意にしており、上代10万円位までの量産物では競争力のある商品をご案内しています。


会社情報については株NOBUのサイトをクリックしてください。

エンドユーザーにとっては、弊社の様な製造元の下請け工場で依頼すれば、価格も安くできるので魅力があります。今後のネットビジネスでは、エンドユーザーと原産地が直接取引する時代がくるでしょうから、バンコクの業者への加工依頼の仕方と問題点を紹介したいと思います。

①輸出入には最低2万円の経費が掛かる。
バンコクから日本に宝石1個のみ発送する場合、約1万円の送料がかかります。正規輸出の場合、タイの輸出通関業務と日本の通関業務をします。それら通関業務は発送会社に依頼すれば手数料がかかりますが、すべて代行してくれます。日本到着時に通関手数料と消費税及び関税(ジュエリー約5%、ルース無税、)がかかります。その他に外国為替送金の銀行手数料が約5千円かかり、これが輸入経費です。通関業務をしないEMSや郵便の発送も可能ですが、厳密には密輸売買になり、違法扱いになりますので注意してください。

②ミニマムロット
海外業者の場合、1回の発送で500ドル~1000ドル程度の金額が最低ロットになります。大工場に発注する時は最低5千ドルのミニマムロットを指定してくる事があります。個数ではキュービックジルコニア等の合成石は最低1万ピース、アメジストなどの安価な石の場合は最低1000ピース、ルビー等の貴石は100ピース程のミニマムロットを設定する場合が多いです。

③発注の仕方
発注には業者としての最低限の知識が必要になります。
ルースの場合はシェイプ、サイズ、微妙な色相の指定(石によっては原産地指定)や、クラリティー、カットなどです。
相手の事務所に訪問して、対面販売の場合、小売りの様な丁寧な商品説明はないので、模造品や処理石等の商品情報は、仕入れ側が知っていて当然の知識になります。相手は聞かれなければ、余計な説明をする事はありません。

④価格
原産地価格である以上、価格は日本より遥かに安いですが、定価はなく、全て価格交渉制です。
交渉相手はタイ人、インド人、中国人、ユダヤ人、中東系やアフリカ人等、様々な民族との交渉になり、非常にタフな交渉をしなければなりません。以前、ある日本人が10ct相当のある石でガイ200バーツの石をガイ200ドルと間違って渡してしまったことがあります。渡された方は何と切符の良い客だ、、、と思ったそうです。もちろん、ポーカーフェイスで有難く頂戴したそうです。

⑤品質、納期
このブログで何度か指摘していますが、品質や納期のトラブルは日常茶飯事です。
私自身、外注業者に発注すると、想定外の商品が届く経験を何度となくしています。日本の卸業者は、この様なトラブルを防ぐために優秀な代行業者に依頼したり、弊社の様な日本人経営の工場に頼むのです。これを自分の力のみでやる場合、相当なリスクを覚悟しなければなりません。

⑥日本から原石を送ったり、製品を修理する場合
タイの場合は消費税7%が全商品にかかります。原石は関税が無税ですが、指輪などの製品の場合は30%の製品関税がかかります。100万円の指輪の場合、関税と消費税で37万円の税金がかかるのです。また、1万円以下の低額輸入の場合、タイ通関では1000円前後の消費税はかならずかかるようです。その他にタイ輸入通関の手数料が2000円ほどかかります。輸入が6万円を上回った場合、通関事務所で正規の輸入手続きがあり、大変手間のかかる書類手続きをします。

⑦裏取引
輸出入や運搬方法で、何か裏のやり方があるような議論をする方がいますが、仮にその様なやり方があったとしても、ブログでそんなことは語れません。

以前エンドユーザーの方が原石持参で、宝石研磨加工を依頼する為に弊社を訪問してきました。
原石は日本で購入したそうですが、鉱物として貴重な石が必ず宝石品質になるとは限りません。残念ながら宝石品質としては最低ランクで研磨不可能な品質でした。同じ種類の石でも観賞用鉱物と宝石品質では原石価格が天と地ほどの価格差があります。原石の売買はカット石と比べても難易度が極めて高く、経験、タフな交渉能力、宝石研磨加工の実際などに精通しなければ必ず失敗します。日本では山梨県の甲府市に研磨工場が数社あり、知識と経験の長けた原石バイヤーがいますが、彼らは加工業務に精通しているから出来るのであり、一般的には宝石商で原石売買に精通している方は極めて僅かです。

宝石を欲しいのであれば、宝石店で購入すべきであり、鉱物を欲しいのであれば鉱物店で購入すべきで、両者は全く性質が違う商品と解釈すべきです。

観賞用の原石を購入しても、綺麗にはなりませんので、その後に研磨加工するなどはおすすめしません。
簡単なカボションカットであれば、1日~3日研磨教室に通えば出来るようになりますので、趣味で楽しむには良いかもしれません。

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  1. 2014/07/06(日) 00:06:50|
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