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宝石研磨の世界

タイのバンコクで宝石研磨工場、宝石鑑別教室を経営してます。

師匠石塚先生の教育方針

師匠石塚先生の教育方針

石塚先生は最後の名人と言われる初見良明宗家に師事し、千葉県野田市で武神館石塚道場を構えて後進の指導にあたっています。

私が通っていた20年前は、道場生は20名ほどで、7段の3名の師範代の他に5段の道場生が6人、その中で私は道場の末席を汚していました。石塚先生は日本よりも海外で著名な武道家で、海外から多くの武道留学生が稽古しにやってきました。私が通っていた当時は、日本人の内弟子20人以外に海外留学生が毎週20人~30人程代わる代わる稽古にやってきており、年間数百人の留学生が道場に稽古しにやってきました。

海外留学生の中には、その国で1000人を超える大道場を経営する方も数名おり、それぞれの国で有名な武道家もいたようです。

私は大変出来の悪い学生でしたが、道場を通しての国際的な環境で海外志向が強くなり、その後にアメリカ留学やタイでのビジネスを挑戦するようになったのです。

アメリカにブラックベルトと言う武道雑誌がコンビニで販売されており、10名ほど知っている留学生の記事が出ていました。彼らはアメリカでは著名な武道家になっており、全米各地に100以上の武神館関連の道場がある事を知りました。

私が23歳のアメリカ留学時、旅行ついでに各地の武神館関連の道場(10か所ほど)を稽古しに訪ねた事があります。その時、『石塚先生の内弟子がアメリカに来ている、、』と言う噂が各道場(全米100か所)に通達され、各道場から招待状が届いたり、ニューヨークからはセミナーを開くので航空チケットを送る等の手紙が届きました。その中には当然の如く、果たし状らしき便りも届きましたが、私は道場の末席を汚すだけの道場生で、私ごときがセミナーを開くわけにはいかないので、これらの便りは全て丁重にお断りしました。一方で、あらためて我が師匠の石塚先生の偉大さを実感しました。

先生は良い先生のあり方について、我々に時々語っていました。

『良い先生ほど金は儲からないよ!』石塚先生は常々口癖の様に言っていました。

『教える事を大儲けのネタにしてはいけない』と言う意味ですが、古武道の流派の中には1手1万(1つの技で1万円)の道場や、弟子を金儲けの道具にして大金を稼ぐ悪質な道場主も若干います。しかし、石塚先生は道場の家賃等の最低限の経費のみ月謝として徴収し、弟子の育成の為だけに力を注いていました。もちろんこれは本業の収入源が別にあるからこそできる事であり、指導者が専業になってしまえば、経営が優先になる事は已む得ない事でしょう。

先生は国に帰れば千人の弟子を持つ留学生の前で『上に行くほど道場が小さくなるな!俺はたった20人だ!』豪快に笑っていました。

同業者の先輩経営者の中には、NOBU 宝石鑑別スクールの受講生に商品を買わせれば儲かる、とアドバイスしてくれる方もいます。しかし、商品を買わせる目的で講義をすれば、講義内容は大きく変わります。良い講義をする為には、教育をビジネスにしない事、教える事に徹する事です。私は教室内で受講生に商品は販売しないと伝えています。宝石ビジネスの良い点、悪い点を正しく伝え、受講生のスキルアップを第一に教えています。

『先生の恩の返し方』
石塚先生は私の前で、『お前が立派な社会人になって栄達し、あれは俺の弟子だ!と自慢が出来る日を楽しみにしている』と言われました。先生は恩を押し売りしません。弟子への指導に直接の見返りは求めず、弟子が立派な社会人に成長する事で恩を返す事になるのです。

また、先生は『一人だけ立派な弟子を作る、これが師匠への最大の恩返し』と口癖の様に言っておりました。残念ながら、私は武道で恩返しをしていませんが、宝石業界の世界で栄達する事で恩返しできるのではないか、と思い。日々努力しています。また、小さな宝石鑑別教室ですが、未来にはばたく受講生を育てる事も恩返しの方法の一つではないか、と信じています。

政治家の後藤新平が『3流の人は金を残す、2流の人は仕事を残す、1流の人は人を残す』と言いましたが、石塚先生もまさに一流の生き方を実践しています。

5年前の1月10日、愛娘幸美が生まれた日に石塚先生が訪タイし、幸美の名付け親になってくれました。
私もそれなりの人生を経験し、立派な社会人になったつもりでしたが、あらためて先生と話すと、器量も人生観も先生の足元にも及びません。はやり、先生は私の一生かかっても越えられない壁であり、目標でもあります。

私にとってビジネスは宝石研磨の世界です。
お客様に良い商品を提供する為に技術を磨き、経験を積んで1流の工場を作る事が私の目標です。

一方で、NOBU宝石鑑別スクールは、私の人生をかけた趣味であり、ビジネスではありません。受講生は金儲けの為のお客様ではなく、私が育てている生徒さんです。

学校創設以来、この5年間で数名ですが、宝石業界で独立し成功されている方がいます。
下記で紹介するブログは、当校で3日間のコース受けた元受講生のブログです。彼のブログで当校を紹介してくれているのを偶然ネットで見つけました。彼は将来教育者を目指しているらしく、現在は、見識を広めるために世界中を旅しているそうです。僅か3日間の受講でも、私は全力を尽くして彼に教えたつもりです。彼も私の授業に好感を持ってくれたのではないかと思います。

受講生のブログをクリック←よかったら、彼のブログもクリックしてください。

ユダヤ教のタムルードでは『学校は勉強するところではない。勉強は図書館でするものだ』と教えるそうです。
『学校では偉大な先生の前に座る事が重要で、彼らを手本にして学ぶところだ』と教えるそうです。

石塚先生は私にとって偉大な先生であり、人生の目標でもあります。

一方で、小さな教室ですが、私も先生!
良い先生になる為に、もっと努力しなければなりません。

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  1. 2014/09/19(金) 19:25:27|
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